関所とは何か、全くわからない娘とおこりんぼうママのために夫が連れて行ってくれました。
復元された箱根関所
江戸時代初期、江戸の防衛のため、人や物の動きを監視する目的で芦ノ湖畔に設置された箱根関所。
昭和58年 箱根関所の詳細な報告書が発見され、当時の箱根関所の全貌が明らかになりました。建物の復元や周辺の整備を行う壮大なプロジェクトが立ち上がりました。報告書を元に9年を費やして完全復元され、平成19年に公開が始まっています。
駐車場
箱根関所に専用の駐車場はありません。近隣の駐車場を利用することになります。便利な駐車場が3カ所ありました。
☆P12箱根園地駐車場 ・・・無料、関所の券売所まで徒歩5分
☆P11箱根関所旅物語館 ・・・1回500円、関所に一番近い
☆P10恩賜箱根公園駐車場・・・普通車1時間300円、券売所まで徒歩3分
我が家は無料のP12を利用しました。
P12駐車場は箱根駅伝往路ゴール地点となっている場所です。
観覧料
大人 500円
小学生250円
箱根フリーパスやOPカード(小田急のポイントカード)、海賊船の半券があると割引になります。 海賊船乗船予定の方は先に海賊船に乗った方がお得ですね。
買ったチケットをよく見ると「通行手形」と書いてありました。考えられていますね!
敷地に入ると、まず現れるのはこちら。
写真手前にある広場が京口千人溜(きょうぐちせんにんだまり)、旅人達が関所改めを待つ待機所として利用された広場。
門は、京口御門。京都から江戸に向かう人が通る門。私たちもここから入ります。
建物は渋墨(しぶすみ)というもので黒く塗られています。付着すると取れないので注意してくださいと注意書きがありました。娘は転倒しかけてよろめいた際に服にすすが付着して、みごとに取れなくなっていました。
あちらこちらに人を捕らえるための道具が置いてあります。刺股(さすまた)初めて見ました。トゲトゲしていて見ているだけで痛そう。
関所の役割は『入鉄砲(江戸に入る武器)と出女(江戸から出る女性)』の監視。特に箱根は出女に厳しい関所でした。人質となっている大名の妻子や奉公で江戸出てきている女性が逃亡しないよう厳しく取り締まっていました。
人美女(ひとみおんな)が女性の髪を解いて取り調べをします。
番士は旅人が提出した関所を通行するための証文が本物が確かめたり、記録をします。
関所の責任者である伴頭(ばんがしら)と補佐役の横目付(よこめつけ)、この部屋には威嚇のため鉄砲や弓が置かれていました。
関所破りした罪人が入れられた獄屋。今までは中に入れたとのことですが、新型コロナウイルスの影響で中に入る体験ができなくなっていました😱
次は丘の上にある番所へ向かいます。これがつらかった。
69の石段を上るのですが、かなりの急勾配で手すりがなければ体が上がりません。娘と夫はどんどん先を行っているのに、私は置いてけぼり。ぜーぜー言いながら階段を上っていくと、手すりに「足軽は毎日ここを行き来していた」とか「ここでくじけるなら引き返しなさい」と書いてあって悔しさとともに笑いました。
なんとか登り切って『遠見番所(とおみばんしょ)』に到着。
芦ノ湖や街道沿いを足軽が昼夜問わず交代で見張っていた場所。
遠見番所からの眺め。舟の往来がチェックできますね。当時、旅人の舟の使用は禁止だったそうです。
遠見番所の横には展望広場あり、芦ノ湖周辺の説明板がありました。
関所の前面には芦ノ湖、裏には屏風山の急な岸壁。幅の狭い土地に関所を設けることで監視の目が行き届くようにしたとのこと。地形を考えて作られていることがわかりました。
広場で休憩をとってから急な石段を降りて、箱根関所資料館へ向かいます。石段は降りるのもつらかったです。
2体の足軽が出迎えてくれます。
資料館には当時の通行手形や厳しい箱根関所を通過した人の日記が展示されています。関所破りをした罪人の『磔(はりつけ)』という刑のイラストがあるので、小さいお子さんのいるご家庭は注意してください。
娘はお土産屋さんでパンフレットを2冊購入しました。少しでも歴史に興味をもってくれたかな。